「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)
愛情はバトンのように受け渡され 「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)文春文庫 困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況...
愛情はバトンのように受け渡され 「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)文春文庫 困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況...
家族って何だ? 今、家族の在り方が変わっています。大家族から核家族へと移行したのはもはや過去。母子家庭、父子家庭、家庭内別居、夫婦別姓、…いずれ同性婚が認められれば、母2人と子1人などという家族の形も出現するのでしょう。...
夏は再び長編小説に挑戦 夏休みです。読書です。今の中学生はなかなか時間がとれないという声も聞きます。宿題に塾の夏講座に部活動に忙しいと。でも、子どもたちの生活の実態をよくよく見ると、1日の中で時間をとっているのはメディア...
本の海へ出かけよう~現代作家の描く友達たち 大きな希望と少しの不安を抱えながら 春に入学するピカピカの中学校1年生。 冒険のはじまりに 仲間との出会いが必要であるように、 読書も友達を見つけることが 第一歩となります。 ...
つい「二人を見守る目線」になってしまう 「7’s blood」(瀬尾まいこ) (「卵の緒」)新潮文庫 高校生の七子と 小学生の七生は異母姉弟。 七生は亡くなった父親の 愛人の子で、1ヵ月前から 一緒に暮らし始...
穏やかで温かな確執 「雲行き」(瀬尾まいこ) (「図書館の神様」)ちくま文庫 「絶対に降るから」と 傘を押しつける母を無視して 出かけようとする「私」に、 「俺は持っていくよ」と 言葉をかける佐々木。 佐々木は母の再婚相...
「家族」って何だろう 「幸福な食卓」(瀬尾まいこ) 講談社文庫 父親を辞めると宣言した父。 別居中なのに 料理を届けに来る母。 天才的頭脳を持ちながら 晴耕雨読の日々を送る兄。 佐和子の家族は みんなどこか変わっている...
正しく生きることは大切です。しかし 「図書館の神様」(瀬尾まいこ) ちくま文庫 初めて赴任した高校で文芸部を 顧問することになった「私」。 部員は3年生の垣内君一人だけ。 実は「私」はバレーボール部の 顧問になりたくて...
物語の進行とともに登場人物の輪郭が鮮明になっていく 「あと少し、もう少し」 (瀬尾まいこ)新潮文庫 前回に引き続き、 本作品を取り上げます。 作品そのものが 1区から6区と分かれていて、 1区間ずつ、その走者が 語り手と...
描かれているのは悩み多き中学生の一生懸命な姿 「あと少し、もう少し」 (瀬尾まいこ)新潮文庫 陸上部の名物顧問が異動となり、 代わりにやってきたのは 頼りない美術教師。 部長の桝井は、 中学最後の駅伝大会に向けて メンバ...